いきなりですが、この2つのロゴマークに見覚えがありますか。
ここでは、フェアトレードに関する2つの主要な国際団体、Fairtrade International(FI)とWFTO(World Fair Trade Organization)の違いを、簡潔にかつ本質的に説明します。
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国際フェアトレードラベル機構(FLO)
主に製品に対して付与されるフェアトレード認証ラベル

世界フェアトレード機構(WFTO)
組織(生産者団体や販売者)が「フェアトレード団体」として認定される
基本の違い:認証のしくみ vs 組織のしくみ
フェアトレードと一口に言っても、その認証のあり方には大きく2つのアプローチがあります。
Fairtrade International(FI)は「製品ごとの認証」、 WFTOは「組織全体の認証」に重点を置いています。
それぞれの仕組みを比較してみましょう。
フェアトレード認証の2大機関 比較図
比較項目 | Fairtrade International(FI) | WFTO(World Fair Trade Organization) |
---|---|---|
認証の対象 | 製品(コーヒー・チョコなど個別に認証) | 企業・団体(組織全体の取り組み) |
認証マーク | 緑と青の「FAIRTRADE」マーク | 「WFTO」ロゴ |
認証の仕組み | 第三者による監査と基準遵守 | 10のフェアトレード原則を自己評価+外部確認 |
フォーカス | 生産物ごとのフェアな取引と最低価格保証 | 生産から販売までを含む包括的な仕組み |
代表的な対象 | 農業協同組合、バナナ農園、コーヒー生産者など |
まとめてみよう!
例えるなら、Fairtrade International(FI)は有機JASマークのように「製品単位」でラベルがつく認証であり、WFTOは倫理的企業として「組織全体」に信頼を示す認証です。
どちらが優れているというものではなく、目的や活用シーンが異なるだけで、どちらもフェアトレードの推進を目的としています。
▶FIは主に大規模流通やスーパーマーケット向けの製品認証として活用
▶WFTOは小規模生産者支援やオルタナティブな貿易の場で力を発揮
それぞれの特性を理解することで、私たちもより自分に合ったフェアトレードの選択ができるようになります。