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ブラジルはなぜ世界一のコーヒー大国なのか

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当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

セイコ社長の【ガチ日記】

2026/07/14

ブラジルはなぜ世界一のコーヒー大国なのか

農園で見えた、その答え

ブラジルはなぜ世界一のコーヒー大国なのか

7月9日からブラジルを訪問しています。

今日はブラジル・ミナスジェライス州のコーヒー産地よりレポートします!

「ブラジルは世界最大のコーヒー生産国。」

この事実は、多くの方がご存じかもしれません。

では、なぜブラジルは世界一であり続けられるのでしょうか。

広大な土地があるから?
生産量が多いから?

今回、ブラジル・ミナスジェライス州でフェアトレードコーヒーの生産者を訪ね、その答えの一端を知ることができました。

品質は、収穫後すぐに決まる

今回最も驚いたのは、収穫したコーヒーチェリーを乾燥させる前の工程です。

私自身、これまでさまざまなコーヒー生産地を訪ねてきましたが、初めて見る設備がありました。

収穫したチェリーを水洗選別機に投入すると、水を利用して未熟豆や異物を取り除き、さらに風力で葉や枝まで除去します。


 
つまり、乾燥に入る前の段階で品質を徹底的に整えているのです。

「乾燥するだけ」と思っていた工程の前に、ここまで丁寧な選別が行われていることに驚きました。

品質は乾燥ではなく、その前から始まっていました。

 

天日乾燥だけが正解ではない

もう一つ印象的だったのは乾燥設備です。

コーヒー農園には、薪や剪定したコーヒーの木を燃料として床を温めるハイブリッド乾燥設備がありました。

温められた床の上で2〜3日乾燥させた後、さらに回転式乾燥機へ。

もちろん天候が良ければパティオでの天日乾燥も行います。

私は「天日乾燥こそ最高品質」というイメージを持っていました。

ところが農家さんの考えは違いました。

「乾燥機の方が発酵をコントロールしやすいので、よりおいしいコーヒーになる。」

伝統を守ることよりも、おいしさを追求すること。

ブラジルでは、そのための設備投資が当たり前に行われていました。

小規模農家にも最適な機械がある

さらに驚いたのは、ブラジルでは農家の規模に応じた機械が数多く開発されていることです。

大規模農園だけでなく、小規模農家でも導入できる設備が充実しています。

「小さい農家だから品質が上げられない」という状況ではなく、規模に応じた選択肢が用意されている。

この産業全体の厚みが、ブラジルコーヒーの底力なのだと感じました。

「ゲイシャを植えた理由」

今回訪れた農園の名前は「RECANTO DOS PASSAROS(鳥の園)」。

農家さんのご自宅には、たくさんの鳥の写真が飾られていました。

「鳥がお好きなんですか?」

そう尋ねると、

「名前はよく知らないけれど、見つけると写真を撮って、家に帰ってインターネットで調べるのが趣味なんだ。」

と笑顔で話してくださいました。

さらに、こんな話も。

「この前、コーヒーフェアでゲイシャを飲んだ。」

「あまりにもおいしくて忘れられなかった。」

「だから植え始めた。」

私は思わず、「高く売れるからですか?」と聞きそうになりました。

でも理由は違いました。

「自分が飲みたいから。」

その一言が、とても印象に残っています。

売れるからではなく、自分がおいしいと思ったものを育てたい。

この探究心こそが、ブラジルコーヒーの品質を支えているのかもしれません。


 コーヒーが暮らしの中心にある

視察の最後には、ご自宅でコーヒーを淹れてくださいました。

そのとき農家さんが笑いながら言った言葉があります。

「ブラジルでは、コーヒーを淹れない男は離婚されるよ。」

隣にいた弟さんも、

「うちも同じ。」

と笑います。

もちろん冗談でしょう。

でも、それほどコーヒーを淹れることが日常の一部になっていることが伝わってきました。

そして、お母さんが焼いてくださった焼きたてのポンデケージョ。

農家さんは最後にこう言いました。

「コーヒーは淹れたて。」

「ポンデケージョは焼きたて。」

「そして、ポンデケージョにはコーヒーだよ。」

淹れたてのコーヒーと、焼きたてのポンデケージョ。

ブラジルのコーヒー文化を象徴するような、温かな時間でした。


ブラジルの強さは「技術」と「探究心」

今回の視察で感じたのは、ブラジルの強さは決して生産量だけではないということです。

品質を高めるための設備。

農家の規模に応じた機械開発。

発酵や乾燥を科学的に考える姿勢。

そして、「もっとおいしいコーヒーを飲みたい」という純粋な探究心。

このすべてが積み重なって、世界最大のコーヒー生産国を支えていました。

私たちも日本でフェアトレードコーヒーをお届けする中で、「フェアトレードだから」だけではなく、生産者がどのような技術と情熱で一杯のコーヒーをつくっているのか、その価値まで伝えていきたいと思います。