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注意!「無農薬コーヒー」という表現はNG

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News & Columns お知らせ

当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

オンラインショップ情報局

2025/05/15

注意!「無農薬コーヒー」という表現はNG
注意!「無農薬コーヒー」という表現はNG

 

「無農薬コーヒー」と商品名やSNS等で謳うことができないのはなぜ?


■ JAS認定とは?

JAS認定とは、「日本農林規格(Japanese Agricultural Standards)」のことで、農林水産省が定めた基準に基づく認証制度です。
その中でも「有機JAS」は、化学的な農薬や化学肥料を使わずに栽培された農産物に対する認証制度です。


■ なぜJAS認定が必要なの?

1. 「無農薬」などの表示は法律で制限されている

日本では、2006年に「無農薬」「減農薬」という表示が原則として禁止されました(特定JAS制度の廃止などを経て)。その代わりに、
「有機JAS認証」を取得したものだけが「有機」「オーガニック」と表示できると決まっています。

つまり、「無農薬」と表示するには、有機JAS認証が事実上の必須条件になっているのです。


2. 消費者の誤解を防ぐため

「無農薬」と聞くと、多くの消費者は「完全に農薬を使っていない」と信じます。しかし、実際には過去に農薬を使用していた土地だったり、
隣接する畑から農薬が飛散したりする可能性もあります。

有機JAS認証では、以下のような厳格な基準が設けられています:

  • 過去2年以上農薬・化学肥料を使用していない土地で栽培

  • 化学合成農薬・化学肥料の不使用

  • 遺伝子組み換え原料の不使用

  • 生産から出荷までの管理・記録

これにより、信頼性のある「無農薬」や「オーガニック」の表示が担保されます。


3. 輸入品も対象になるため

海外産のコーヒー豆であっても、日本で「有機」や「無農薬」と表示するには、有機JASの基準に基づいた認証が必要です。
たとえ海外でオーガニック認証を受けていても、日本国内で販売する場合は、日本の有機JASと相互認証された機関による認証が求められます。


つまり、「無農薬」と表示するには、有機JAS認証・認定マークが事実上の必須条件になっているのです。認定マークが無いと、「有機栽培コーヒー」「有機コーヒー」「オーガニックコーヒー」と表記することができません。「無農薬コーヒー」という表記もNGとのことですので、気をつけましょう。




JAS認証あり・なしのコーヒーをどのようにSNSやチラシで伝えたらよい?



① 有機JAS認証がある場合

「無農薬」「オーガニック」「有機」などの表現が合法的に使えます。

✅ 例:

  • 「【有機JAS認証取得】農薬・化学肥料を使わず育てたオーガニックコーヒーです🌱」

  • 「2年以上農薬不使用の農園で育てた、認証オーガニックコーヒー☕️」


② 有機JAS認証がない場合(=注意が必要)

「無農薬」「オーガニック」とは書かないほうが安全です。
→ 書いた場合、景品表示法やJAS法に抵触するおそれがあります。

✅ 許される表現例(※事実に基づいていればOK):

  • 「農薬や化学肥料を使用せずに栽培されたコーヒー豆を使用しています(JAS認証は未取得)」

  • 「栽培者のこだわりで、農薬を使わず丁寧に育てられたコーヒーです(国内では有機認証なし)」

  • 「現地農園では農薬を使わず栽培しているとの説明を受けています」

※いずれも「JAS認証はない」という点を明記することで、誤解を防ぎます。


❌ NGな表現(認証がない場合)

表現 理由
「無農薬コーヒー」 法律上「無農薬」と明示するには認証が必要。
「オーガニックコーヒー」 有機JAS認証がないと使えない。
「有機栽培の豆です」 JAS認証がないと「有機」という言葉が使えない。

🌿 安心感と信頼感を伝える工夫

  • 生産者の写真や農園の様子を投稿(透明性アップ)

  • 栽培方法の背景ストーリー(なぜ農薬を使わないのか)

  • 「安心」「自然」「やさしい味わい」など、感覚的・情緒的なワードで伝える

  • 「JAS認証取得を目指しています」と将来的なビジョンを伝える


✍️ 例文まとめ

● 有機JASありの場合:

「JAS認証を取得した、有機栽培のコーヒー豆を使用☕️ 農薬や化学肥料を使わず育てた、身体にも地球にもやさしい一杯をどうぞ🍃」

● 認証なし・でも農薬不使用で育てられている場合:

「現地農園では農薬や化学肥料を使わずにコーヒー豆を育てています。JAS認証はありませんが、自然と調和した栽培方法にこだわっています🌱」