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【新豆輸入コラム②】何が違う? ~これまでの輸入、今回の輸入(2017年6月13日)

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News & Columns お知らせ

当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

杉山世子の【新豆輸入コラム】

2017/06/13

【新豆輸入コラム②】何が違う? ~これまでの輸入、今回の輸入(2017年6月13日)

輸入にまつわるアレコレについて書いています。

【新豆輸入コラム②】何が違う? ~これまでの輸入、今回の輸入(2017年6月13日)

「豆乃木さん、これまでも自社輸入していたのではないのですか?」

と言われることがありますが、はっきりとYESではないのです。

これまでは、INVOICEの名義は弊社ではなく、パートナー企業になっていました。

なぜ?
輸入はリスクが高すぎるから?

一般的な要因では、それもありますが、豆乃木の場合は、それうではありません。

一番は、資金と物流の問題でした。

これまでは、

1.現地視察と価格等の話し合い

2.契約締結

この2つが豆乃木の主な役割。

そのあとにある、

乙仲さんとの調整、海運会社の手配、そして何より「支払い」は、パートナー企業さんにお任せしていました。

この「いままでお任せにしていた部分」に、どの程度労力や費用を要するのかは・・・頭ではわかっていたようで、血肉では理解できていなかったのだと実感します。

乙仲さんからいただく情報を、現地メキシコに投げて、メキシコから戻ってきた返答をもとに、乙仲さんにボールを投げ返す。
そして新たな見積書がくる・・・

乙仲さん「生豆はパレットに積んで送ってもらうようにしてください。」

私「これまでパレットに積んで送られていなかったけど、確かにパレットに積んだ方が品質面でも安心ですね。わかりました。」

と現地に(Google翻訳を駆使したおかしなスペイン語)でメール。
パレットの画像を一緒に添付。

すると、

「これまでアメリカへもヨーロッパへもパレットで送ったことがない。どうしよう・・・。ちょっとリサーチしてみるけど・・・。」

と明らかにテンションダウン。

それでも前向きにパレット問題に向き合ってくれている現地と、その後の何度かのメールのやりとりで、(これは時間がかかりそうだ)と判断し、「Grain Pro(グレインプロ)」で覆うことで平置きを許可するかどうかで悩む。

乙仲さんから
「日本でパレットに積みかえるのであれば、料金が変わりますね・・・そして積み替える用のパレットは、御社で用意してもらえますか」

「パレット、何枚必要ですかねぇ・・・」

もしかしたら、本当はもっとスマートに輸入できる方法があるのかもしれない。


でも、でも、正解がわからない。

費用負担も、心の負担も、想定より少しずつ重なっていく。


つまり、いままで、実はすごく楽をしていたのだと気づきました。


でも、新しいことは「難しい」のです。
新しいことに取り組むときは、いつだって難しかった。

だから、これは正しい苦労というか、それもセットで「フェアトレード」なのだと思います。

昨晩、セスマッチとマヤビニックの2団体に契約書(これは例年、なぜか英語)を送りました。

2団体から、素早くリプライがあったのですが、私のスペイン語翻訳モードは、未だOFF。
カモミールでも飲みながら(笑)、Google翻訳アプリを立ち上げます。

とにかく無事に輸入ができますように。
そして皆さんに、しっかりと届きますように。


(後記)
上の記事を書いているときに、ちょうど4,5月分の会計監査用の伝票入力をしなければならないところでした。
だからなのか、大げさに「大変だよね、輸入って」みたいなモードになっていますが、日々、オフィスでお勤めされている方が見たら、臍で茶を沸かしてしまうだろうな、と思ったら、たちまち恥ずかしくなりました。
私が今まで、どれだけ、自分の好きな事、気の向くこと、だけをしていたか、ということの裏返しでもあります。

かといって、今やっている「雑多なこと」が好きじゃないわけではありません。
ひとつひとつ突破していくと気持ちが良いし、きっと豆が無事に届けば、感慨もひとしおでしょうね。