2026年に向け、欧州では、EUDR(EU森林減少防止規則)が段階的に施行され、コーヒーを含む農産物は「森林破壊に関与していないこと」を証明できなければ市場で流通できなくなります。
この規則は大企業だけでなく、2026年6月以降は小規模事業者にも適用される見込みであり、今後のコーヒー取引において無視できない基準となっています。
なお、このEUDRはEU域内だけの規制にとどまりません。日本はEU向けコーヒーの重要な供給国であり、今後はEU基準に沿ったトレーサビリティや森林保全への対応が、国際取引の前提条件となっていく可能性があります。将来的には、日本国内でも「どのように生産されたコーヒーか」が問われる時代が到来すると考えられています。
こうした流れの中で注目されているのが、もともと森林保全を前提として生産されてきたコーヒーです。今年3月ごろに日本へ入港予定の「アルトマヨの森のコーヒー」は、その代表例といえます。
アルトマヨは、ペルー北部の森林保護区に位置し、無秩序な開墾ではなく、森林を残しながらコーヒーを栽培する農法が続けられています。結果として、土地の劣化を防ぎ、生態系を
守りながら、安定した品質のコーヒー生産が可能となっています。
味わいは、派手さよりもバランスを重視した設計で、やわらかな甘みと澄んだ後味が特徴です。環境配慮を前面に出すだけでなく、「日常的に飲み続けられる品質」であることも、このコーヒーの重要な価値です。
EUDRは新しい規制ですが、アルトマヨの森のコーヒーは、規制が生まれる以前から、その基準を自然に満たしてきた存在です。これからの時代に求められる「持続可能性と品質の両立」を、実践で示してきたコーヒーといえます。

