― 輸入の障壁、生産地との隔たりを越えて ―
世界には、情熱をもって、素晴らしいコーヒーを育てる生産者が数えきれないほどいます。
しかし、その多くが「日本の消費者に自分たちのコーヒーを直接届ける」という夢を叶えられずにいます。
輸出の経験や資金の不足、そして複雑な流通の壁。
それらが、生産地と消費地の間に見えない隔たりをつくってきました。
一方で、私たちのような小さな会社もまた、別の壁に直面しています。
限られた資金と人手の中で、コーヒーを“つくる人”と“のむ人”の距離を縮めたいと願いながらも、
輸入や物流、在庫リスクといった現実的な課題が立ちはだかります。
それでも、生産者の努力と想いを知るからこそ、あきらめることはできません。
「どうすれば、この距離を少しでも近づけられるだろう?」
その答えのひとつが、この挑戦にあります。
― SCAJで感じた小さな違和感から始まった問い ―
2025年9月に東京ビッグサイトで開催されたSCAJ(スペシャルティコーヒーの祭典)では、世界各国の生産者や関係者が日本を訪れ、会場はかつてない熱気に包まれました。
私が関わるメキシコやペルーからも生産者が来日し、自らの手で育てたコーヒーを誇らしげに紹介していました。
試飲したコーヒー屋さんやコーヒー愛好者の方々は、その味わいに至福の表情を浮かべます。
「本当においしいコーヒーですね。」と口にする来場者たち。そして、次の瞬間、こう尋ねるのです。
「ところで、このコーヒーはどこで買えるのですか?」
その問いに、生産者は言葉を失います。
「日本では、私たちのコーヒーは“まだ”売っていないんです」
——そう答えるしかないのが、現実なのです。
彼らの視線の先には、ニーズも豊かな日本のコーヒーマーケットが見えているのです。「誰かが、自分たちのコーヒーを輸入してくれたら」と願いますが、個人や小さな会社(またはロースター)がその役割を担うのは容易ではありません。
私は、無謀にも、大学卒業と同時に、この挑戦に乗り出しました。
「何も知らなかったからこそできた」
これが私の本心です。
その後、14年にわたる経験を重ね、多くの熱意あるお客様に支えられてきた今、私たちは「事業投資型クラウドファンディング」という新しい形で、そのつながりをさらに確かなものにしていきたいと考えています。
コーヒーを愛する皆さんの力で、
彼らのコーヒーを買おう。
彼らの情熱に、投じてみよう。
彼らの生きがいを、共に支えよう。
14年間、産地に足を運び、現地の農家と向き合い続けてきた私が断言します。
彼らのコーヒーには、真摯な努力と確かな品質、そして人の温もりが詰まっています。世界中のコーヒー農家すべてと直接つながることは難しくても、顔が見えて、声が届く生産者のコーヒーを日本へ届けることはできます。その希望を形にするのが、この投資型クラウドファンディングです。
いつの日か、生産者はこう答えるでしょう。
「あなたのコーヒー、どこで買えるの?」
“Por todo Japón.(Everywhere in Japan)”
そう、私たち株式会社豆乃木が、責任を持って日本中の熱意のあるロースターに、彼らのコーヒーをお届けします。
まだ出会っていない、たくさんの素晴らしい生産者、そして彼らのコーヒーに出会ってみませんか。
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