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【DAY50】 サビ病被害の実態 チロン編 

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杉山世子の【メキシコ滞在記】

2014/09/11

【DAY50】 サビ病被害の実態 チロン編

2日間のチアパス州内フィールドトリップ前編です

【DAY50】 サビ病被害の実態 チロン編

この葉についているカビ菌はまだ死滅していない(進行中)とのこと

サクリストバル在住のイトウさんにお誘いいただき、サンクリストバルから80kmほど先にあるチロン市へフィールドトリップへ出掛けた。チロンには、学生時代のメキシココーヒー生産者支援プロジェクトで関わっていたバチルマヤというコーヒー生産者団体があり、そこを訪ねることになった。

前回の訪問は2012年だから、3年ぶり二度目の訪問。前回建設中だったファクトリーがすでに建設され、稼働しているというので、こちらの見学も楽しみのひとつ。

1日目は、一次加工プラントを2か所訪ねつつ、チアパスの生産者を苦しめるサビ病でも取り上げているような被害状況を確認するためだった。マヤビニック組合に加盟している生産者の中には、近隣地域の人もいるので、フィールドとしても無関係ではない。


バチルマヤでは、7つの集落に同様のプラントがあり、こちらにチェリーを持ち運ぶ。

<脱線 コーヒーの実の処理方法 ~水洗式(washed)>
チェリーと呼ばれる赤い実はどのように処理されるかというと、一般的にウォッシュト(水洗式)と言われる処理方法は次の通り。
 
(1) 収穫したチェリーは、水をはったタンクの中で比重選別し、実と異物を選別。

(2) パルパーにかけ、ミューシレージ(粘液質)に覆われた状態のパーチメントへ。

(3) 発酵槽と呼ばれるタンクの中で、酵母や微生物などを利用して、ミューシレージを除去。
   
(4) ミューシレージを除去したあとに、パーチメントをさらに水洗いし乾燥へ。

つまり、水源があり、豊富な水が使用できなければならない。さらに、発酵した果肉や粘液質などを処理した水は、汚水の原因とされ、環境への影響も指摘されえいる。

そのためなのか、マヤビニックでは、チェリー→果肉除去→乾燥までを、各家庭が行っているが、バチルマヤでは集落ごとにこのようなプラントがあり、チェリーの果肉除去はコロンビア製のECOLINE800というマシンを使っている。このマシンを使用すると、とても少ない水で、果肉を1時間に800kgまで処理することができるという。
しかし、(3)の発酵槽でのプロセスをスキップすることになるので、豆への影響はいかほどかという議論は出ているらしい。

さて、話を進めよう。


今年の3月に引き続き、サビ病被害のあるコーヒーしか見ていないので、あの緑の葉に覆われたコーヒーの樹の美しさを忘れかけている。
この写真はまだ良いほうで、ライムの木に茂る緑とは対照的に、禿げ上がったコーヒーの木が目につく。このあたりは標高1000メートルから高くても1200メートル。低地の方が被害が大きいと聞くからそうなのだろうか。

バチルマヤは、多くの豆を焙煎加工したものを国内または北米に販売しているので、生豆を主とする商売より他の団体よりはダメージが少ないのではないかと予想されるが、それにしても、どこも生豆の確保に必死だろうから、2015年、少なくともチアパス州内は、どこの団体もとっても困難な舵取りと懸命な判断が必要となる。

それにしても、長閑だ。うま年もあと3分の1で終わりかぁ。