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【2017 DAY1-2】また、メキシコへ来てしまった・・・

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杉山世子の【メキシコ滞在記】

2017/03/14

【2017 DAY1-2】また、メキシコへ来てしまった・・・

2017年3月12日より23日まではメキシコ滞在記でお楽しみください。

ぎゅうぎゅうの人をのせたアエロメヒコがメキシコシティの空港に降り立ったときに、いかにも「メキシコ人然」とした人びとが、入国審査の「外国人用」の列に並んでいる様子に首を傾げながら、「またメキシコに来てしまった」と思った。

うまく眠れなかった飛行機の中で、どれにもハマらないというのに、座面のスクリーンで、映画チャンネルのタイトルを何往復とさせることに飽きると、メキシコへの渡航回数を指折り数えてみた。さすがに片手では足りず、6,7,8・・・どうやら8回目になる。

(8回目、ってスペイン語でなんて言うんだっけ)

と、まだ<そのあたり>をさ迷っているというのに、パスポートのスタンプだけが、メキシコに占領されている。
今回は少し長めの約10日間の滞在。いろいろなPlanが詰まっている。

旅のオープニングはメキシコシティの散策。
前回、「いいコーヒー屋のある匂いがする」と踏んでいたコヨアカンで紹介されたカフェは、思わず(2012年にメキシコのサッカーチームがオリンピックで優勝したときのように)“VIVA MEXICO!!”と叫びたくなるようなコンテンツが詰まっていた。

メキシコ人がメキシコのコーヒーを丁寧にプレゼンしているコーヒーショップに入ると、たまらなく嬉しい。
私はメキシコ人ではないし、「8回目」はスペイン語で何て言うかを5秒くらい考えないと出てこないほど無学習だけれど、そんなお店に入ると、はっきりと感じる。

「ここに同志がいる」

嬉しくって、撮った写真を何度もながめてしまうし、なんなら、もう一度、明日(もう少し冷静になって)あのコーヒーショップを訪ねてみたいような気もするし、いや、もうこの際、ここに半年くらい住んで、毎日通ってしまおうではないか、と妄想のネバーエンディングストーリー。

また、メキシコに来てしまった。

それはきっと、メキシコが私に、毎回毎回、小出しで「なんかいいこと」をくれるからだ。
今日、出あったメキシコ人たちも、皆、一様に親切で、温かい。なぜこんなに親切な人たちが暮らす国で、凶悪犯罪や予期せぬ事件に怯えなければならないのだろう。

ピュアなやさしさに触れたとき、そして、地下鉄の車内でカラフルな櫛を売り歩く方法として、一旦、客の手元に置いてみて、しばらくしたら、回収するという斬新な商法のお姉さんに見惚れながら、さらには街の至るところで、握手をするみたいに自然に熱い抱擁を交わし合うカップルを眺めながら、「次に生まれ変わるのであれば、メキシコ人もいいな」と、思ったことも書き記しておきたい。


明日はどんな一日になるだろう。満腹感に抱かれながら、今日もいい夢を見たい。夢の中で、メキシコ人になっていたのなら、ちゃんと朝起きたときに覚えていよう。今の願いはそれだけです。何も願わずとも、「なんかいいこと」に恵まれる日々に感謝しつつ。

メキシコシティーコーヒーショップ
CAFE AVELLANEDAの外観

おいしそうなお店は、店舗の外観からも、「なにかにおう」ものだけど、このお店はひとり歩きしただけでは見つけられなかっただろうな・・・よくみると、マルゾッコと無骨なテーブルが、おいしさをそそる。

CAFE AVELLANEDAのメニューボード

抽出は「Karitaウェーブ」「Clever」「エアロプレス」。それぞれに合わせたシングルオリジンコーヒーを入れてくれる。すべてオアハカ産。生産者や標高、品種などが明記。下段にはコーヒーのキャラクターと、18g/300mlで抽出する、という解説が載っている。

パイナップル柄のシャツがかわいいバリスタ

抽出量と抽出時間の計測も丁寧。コーヒー豆が小瓶で30g、1杯分ずつ小分けされている丁寧さには頭が下がります。真似したいポイントがたくさんありました。いつか実現できるといいな~。

Drip Speacialty Coffee

こちらは宿泊しているソナロサのホテルから歩いて5~10分のところにあったカフェ。こちらでは抽出器具が3種類の中から、そしてベラクルスとオアハカのコーヒーから選べました。