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マヤビニック ショック(これまでの経緯)

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News & Columns お知らせ

当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

焙煎翌日便

杉山世子の【ガチ日記】

2021/02/21

マヤビニック ショック(これまでの経緯)

豆乃木新聞に記載した内容を転載しています

マヤビニック ショック(これまでの経緯)

創業以来初めての「マヤビニックショック」

マヤビニックの在庫が底をつきました。通年(業務用の契約)でご利用いただいている方の分は確保しておりますが、通販でご利用いただいているお客様分については、すでに生豆・焙煎豆ともに販売終了となります(定期便を除く)。

春先まではなんとかもつのではないか、という甘い見込みはあっさりと撃ち破かれ、ニュークロップの販売開始からわずか3か月でなくなってしまいました。

それもそのはず。すでに皆さんにもお伝えしたとおり、今季は輸入できる量がとても少なかったことが要因にあります。例年の3分の1程度。

いや、それにしても、早すぎます。

前月号でもお伝えしましたが、マヤビニックって、私にとってはとても格別な豆です。今でこそ、メキシコ、ペルー、東ティモール・・・と数か国のコーヒー豆を扱っている当店ですが、もともとはメキシコ・マヤビニックコーヒー専門店でした。大学時代に、ゼミを通じて知ることに

でも学生時代、私にとってマヤビニックのことは「知っている」だけで、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。当時、ゼミの先生に連れて行ってもらった大学の最寄り駅近くにあったJAZZレストラン(『ディアロード』という店名。その後、閉店してしまいましたが、懐かしいです。)のこだわりの強いマスターが、マヤビニックコーヒーを絶賛していたのが印象的でした。

その後、大学のプロジェクトを通じて、メキシコの産地にはじめて足を運ぶのですが、開店まもない組合直営カフェで飲んだ、その年、穫れたばかりの新豆をフレンチプレスでいただいたときの、口にぶわっとひろがった濃密なベリー感は、今でも忘れられません。あれが、いまだに私にとっての最高の一杯です。

とにかく早くメキシコへ行かなければ。焦る気持ちが募ります。

ちょうど12月から2月にかけて、メキシコでは収穫最盛期を迎えます。この収穫を待つしかない、もどかしさ・・・。

私と同じように、マヤビニックを愛してくださる皆さんには、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。「看板商品」を失った今、このピンチをチャンスととらえ、何か新しいことにチャレンジする時間にしたいと思います。(そのひとつの目標を裏面にも記載しました。)

今後もさらに数種類コーヒーも増やします。そして4月~5月にかけて無事にマヤビニックが輸入できるよう、皆さんに見守っていただけると嬉しいです。入港後は、「ご迷惑お掛けしましたキャンペーン」を派手にぶちかましますね!

創業以来初めての「マヤビニックショック」

〈マヤビニックの在庫が底をつきました〉ではじまった1月号の豆乃木新聞の結末は、〈(入港後は)「ご迷惑お掛けしましたキャンペーン」を派手にぶちかましますね!」 〉と明るく終わっている。時が来ればマヤビニックコーヒーが手に入るものだと疑っていなかった。でも現実は違うらしい。マヤビニック 組合の理事メンバーに対して、正式にコーヒー生豆を発注したところ、窓口となっているメンバーから、意外な回答が返ってきた。「すでに現在収穫しているコーヒーは完売した。また来年のオファーを待っています」と。

まさに青天の霹靂。目覚めとともに、そのメールを開封してしまったわたしの頭は、真っ白になった。

フェアトレードは単なる生産者に対する情けや施しで、わたし達の活動を人助けだと思っている人がいたら、これも現実だと伝えたい。 「役に立ちたい」と思っている相手に、さらりとかわされてしまう「思い」。日本への輸出は最優先ではないという事実。

築き上げたと思った信頼関係の土台は、コロナ禍で顔を合わさぬうちに、錆びついてしまったのか。いや、思い当たることがないわけでもない。「いっそ、マヤビニック を手放そうか」そんな思いさえ頭をよぎる。

 全然関係はないのだが、そのメールを受け取った前日に、事務所のドアのガラスが強風に煽られて、盛大に割れた。そして翌日に、このメールを受け取った。わたしは、「明日はきっと何か良いことがあるはずだ」と信じて、誰にもこのメールがあったことは伝えずに、翌日を迎えた。すると、またメキシコから一通のメールを受信した。それは、マヤビニックの一員からのメールだった。

「○○(担当者)とのやり取りを読みました。あなたは長年、私たちの友人であり、クライアントです。そのため、私たちには、私たちの関係を継続する道徳的義務がある。だから今年のマヤビニックコーヒーを手に入れることを、あなたは確信してください。私はそれが実現するよう働きかけます。あなたの活動に、心からの敬意と励ましを送ります。」

暗雲に、一縷の希望の光が射した。そして思ったことは、わたしたちがどれだけマヤビニックコーヒーに癒されているかを、しっかり言葉で伝えてこなかったということ。そこで、皆さんにもご協力をお願いしたいです。マヤビニックの皆さんに、メッセージを届けませんか。気持ちを届けて、やれることをやって、春を待ちたいと思います。