サービス(モノ・コト)に変える
![人びとが希望をもって生きていける機会を捉え、 サービス(モノ・コト)に変える 2011年10月20日 杉山世子 -img- 2011年10月20日 杉山世子 *一村一品運動で関わっていたマラウイ国の人たちと代表杉山(左)](/hs_data/content1/up_img/Image/DSCN2480%E5%B0%8F.jpg)
2011年10月20日 杉山世子
*一村一品運動で関わっていたマラウイ国の人たちと杉山(左)
2011年3月、東日本大震災が発生した。この忘れがたい年の10月20日、
代表、杉山世子(すぎやませいこ)は豆乃木と名付けた会社を登記した。
コーヒー豆屋だから「豆乃木」と思う人が多いかもしれないけど、
実はコーヒー豆屋になる決心をする前につけた名前だ。
サービス(モノ・コト)に変える」
その願いが、「豆乃木」になった。
その原点は、杉山が海外でのボランティア活動や大学の研究で
携わった「一村一品運動」。この運動は、今から30年以上前に
大分県でおこなわれた町おこしの運動で、
その究極の目的は「人づくり」にある。
いや、豆の木と聞いて、誰だって思い浮かべるのは、
「ジャックと豆の木」。子どものころに親しんだ物語。
杉山はさんざん悩んだ挙句、
社名に「豆乃木」を思いついたとき、天高く聳える「豆の木」の
イラストを思い出すことはできても、その物語の内容までは、
残念ながら覚えていなかった。
そこで、改めて、その内容をたどってみると、
これがひどい話だった…。
ジャックが、家から連れていった牛と豆とを
交換したところから物語は始まる。
牛が豆にすり替わったことに激怒した母親が、
豆を庭に捨てたところ、
翌朝、庭に、雲を突き抜けるほど大きな木が伸びていた。
ジャックは雲の上に存在する巨人の城から、金銀財宝を奪い、
その後、裕福に暮らしましたとさ。
そこで物語は終わっている。
正直、がっかりした。
豆乃木が思い描く成長は、一朝一夕には起こりえない。
だからマメマメしく働き、地面にしっかり根をはって、
養分を吸い上げて、いつか、大きく天高く聳える木になるんだ。
ひとりの力では達成できないかもしれないけど、
たくさんの人と一緒に力を合わせることで成長できる。
それは活動や研究を通して、一村一品運動が教えてくれたこと。
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その第一歩を、たくさんの人の力をお借りしながら
フェアトレードコーヒーの輸入・販売を通して、踏み出している。
![杉山 世子 -img-](/hs_data/Image/0K5A8355-ok.jpg)
Profile 杉山 世子
- 2000年
- 青年海外協力隊としてジンバブエへ。その後、ケニア、マラウイで活動をおこなう。
- 2007年
- 慶應義塾大学総合政策学部入学。
山本純一研究室「フェアトレードプロジェクト」に関わる。 - 2011年8月
- マヤビニックコーヒーを販売するオンラインショップ開設。
同年10月株式会社豆乃木設立、事業拠点は神奈川県藤沢市に置く。 - 2015年8月
- はままつフェアトレードタウンネットワーク所属にて活動開始
- 2017年5月
- 浜松市西区舞阪町に事業拠点を移転。
- 2017年11月
- 浜松市がフェアトレードタウンに認定される
- 2018年4月
- 浜松市西区舞阪町の作業場をリフォーム。直売機能を併設(現在も不定期営業中)
- 2023年8月
- オンラインショップの名称を「豆乃木」から「まだゆめのつづき」へ改称