
9月16日はメキシコの独立記念日(1810年9月16日のスペインに対する独立戦争の開戦を記念する祝日)でした。
だからと言うわけではないのですが、先日、都内にあるメキシコ料理屋さんへ行ってきました。
メニューも見ても、果たしてこれまでに食べたことがあるものなのか、そうでないのかを判別するのは難しいほどに、メキシコ料理といってもさまざまです。ただ、その中で、私がはっきりと「食わず嫌い」にしていたものがひとつあります。それが写真にある「モーレ」(または「モーレ・ポブラーノ」という茶色いソースのかかったお料理)です。
この茶色のソースの正体が、チョコレート(カカオパウダー)だと聞き、実際にソースをひと舐めさせてもらって以来、その後、触手が伸びない、という状態が続いていました。
だから、この写真は、はじめてメキシコへ行ったときに撮影したもの。そう、あれ以来、モーレを口にしていません。今回、せっかくだから食べてみよう、ということになり、いくつかのお料理と一緒に、モーレをオーダー。出てきたものは、エンチラーダにモーレがかかった一皿(確かそうだった・・・うる覚え)。
モーレ自体は、カカオパウダーだけでなく、唐辛子やシナモンなどさまざまな香辛料が混ざっていて、複雑味があり、メキシコ料理が「美食」だと評価される一端がよくわかるのですが、やっぱりこのカカオ由来の甘みと苦味がどうしても、どうしても気になる。もしかしたら、塩味がもう少し加われば、「あ、おいしい!」となる予感も。
次は本場メキシコでモーレに挑戦しよう。
ちなみに、「モーレ・ポブラーノ」のポブラーノは、メキシコの都市「プエブラ」のことを指すようです。プエブラへも数日訪れたけれど、あのとき何を食べたっけなぁ~。そうそう、宿でメキシコの国民食「まるちゃん」のカップラーメンを食べたことはよく覚えている。そしてあまりにおいしくなくって、そのほとんどを残してしまったことも(高度が高く、お湯の温度が日本と比べ低いのも原因かと。あとはそもそも麺がおいしくない)。
きっとこれから先、5回、10回とメキシコへ行く機会はあると思うから、もっと一食一食を噛みしめて食事をとろう。いや、そんなことをしていたら、世界有数の肥満大国メキシコの思う壺か!?
まずは、「スペイン語でメニューをしっかりおぼえる」、そして注文を「人まかせにしない」。これが現地で食事をもっと楽しくするポイントかな。とにもかくにも、都内にいれば、大体の国の料理が食べられるのだから、安定を求めて「いつものお店」へ行きがちだけれど、たまに冒険して、違う国の扉を開けてみるのもおもしろそうだ。食事は文化、もっともっと楽しもう。