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コーヒー器具に使い分けで“もっとおいしくコーヒー”を!

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当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

セイコ社長の【ガチ日記】

2015/06/18

コーヒー器具に使い分けで“もっとおいしくコーヒー”を!

ふたりのコーヒー屋さんから学ぶ、コーヒー器具の特性!!金属フィルターVS ペーパードリップ派

コーヒー器具に使い分けで“もっとおいしくコーヒー”を!

出典:Amazon

私がはじめてコーヒーセミナーなるものに参加したのは、2007年頃だったかな?地元でもいち早くスペシャルティコーヒーを扱っていたそのお店のホームページをみて、私と友人のたった2名でコーヒーの抽出について教えてもらったのだ。
それまで、「お客さん」として、COEのコーヒーや各国の農園単位のコーヒーも飲んでいたのだが、農園ごとのコーヒー豆の違いを、そのコーヒーセミナーで実際に「体験」できたことは、私にとって、今も忘れられない「スペシャルティコーヒーとの本当の出会い」になっている。私がコーヒー屋さんになる4~5年も前の話・・・。


金属フィルター推奨店のお話

そのお店では金属フィルターを推奨していた。コーヒーセミナーで、私は初めて金属フィルターを使わせてもらったのだ。

そのお店が金属フィルターを推奨する主な理由は次の点。

・良質のコーヒーの個性は、コーヒーの「油脂」にも含まれ、ペーパーフィルターが吸収してしまう素材そのものの個性を抽出できること
 
たしかに、金属フィルターで抽出したコーヒーだと、カップの上に、うっすらとコーヒーの油脂が浮かび、表面が少しキラキラとした感じになる。この油脂を愛(め)で、味わうのだ。

セミナーを受けたその日、私は、勇んでその金属フィルターを購入し(4000円くらいしたので、当時、コーヒー器具としては随分と高価な買い物だと感じた)、家族にコーヒーをふるまった。豆も購入したのだが、
冷蔵庫に余っていたコーヒー豆があることを思い出し、買ったばかりの豆を使わずに、セミナーで教わった通りに抽出をした。

すると、家族の反応はいまいちだった。
「おいしいけど、なんか口の中に残るね」
「もったりするね」

いつもコーヒーを淹れてあげると喜ぶ家族だったが、反応がいまひとつ。私が体験したコーヒーセミナーでの感動がちっとも伝わっていない。それは、当然だった。保存状態の悪い(密封せずに、セロハンテープで一か所留めしていただけ)、焙煎後からやや時間の経ったコーヒー豆を使用したためだった。
翌朝、リベンジのために、買ったばかりの豆を使用して金属フィルターで再度コーヒーを抽出したときには、家族にも
「コーヒー屋さんのコーヒーみたいだね!」
と好評価。
初めて、自分で淹れたコーヒーを心底「おいしい!」と感じた瞬間だったかもしれない。


ペーパーフィルター
推奨店のお話
時を経て、なんの因果かコーヒー豆を扱うことをシゴトにしている。少し前に、お取引のあるコーヒー屋さんに行って、このときの「コーヒーセミナーからの金属フィルターのくだり」をお話したところ、そのコーヒー屋さんは、
「自分も金属フィルター何度か試したけど、ちょっと違和感あるんだよね。ボク自身はそれほど違和感ないんだけど、お客さんの反応がいまいちなんだよ。」

お客さんの反応とは次のようなものだったという。
「すっきりしていない」
「重い」

前述のお店と同様、厳選した豆を使用しているそのお店だが、客層に違いがある。前述のお店は豆売りに重きを置いていて、喫茶スペースは少ない。一方で、こちらのお店は、とにかく客数も多く、喫茶スペースが広い。なので
「(ペーパーに比べ抽出速度の遅い)金属フィルターだと回転しないんだよね、実際・・・。」
との事情もある。

さらに年配のお客様が比較的多いので、コーヒーの油脂が「重い」という反応になるのだという。


状況に応じた抽出器具を選ぶのがコツ!
ペーパーフィルターを使用しているお店で、
「フィルターは何を使っていますか?」
と質問すると、器具(メリタ)に合わせて、メリタのアロマジックバンブーを使用しているとのこと。その利点を、改めてホームページで確認してみると、

メリタ独自開発の超微細な「アロマホール」が、お湯を注いですぐに立ちのぼる上質のアロマと、抽出初期に多く出るおいしさ成分をよりスムーズに通します。余分な雑味や脂肪分は通しません。 特許取得(※1)

とある。そうかペーパーフィルターによっても、特徴の違いがあって、それがカップに与える影響は多少なりともあるのかもしれない。豆乃木でおこなうセミナーでも、多くのケースでペーパーフィルターを使用しているけれど、ペーパーフィルターの違いにまで言及したことはない。ネタが尽きたころに、やってしまうかもしれない・・・。

どちらにせよ、「良い豆」を選び、それぞれの抽出器具の特性を理解し、適切な動作と適切な淹れ方で抽出したコーヒーならば、きっとおいしくお召し上がりいただけるだろう。

コーヒーセミナーへ行ってみよう!
近所のコーヒー屋さんでコーヒーセミナーをやっているところがないか探してみて、2~3店舗まわってみるといいかもしれません。お店それぞれの考え方の違いがあっておもしろいですし、たくさんの発見もあると思います。それに、近くに「行きつけのコーヒー屋」があると、その都度、コーヒーを学べるので、コーヒーライフはますます楽しくなるはず。

そんなようなお店が見当たらない、という場合は、東京、神奈川、静岡あたりであれば、出張コーヒーセミナーやってますんで、お声掛けください。必ず、日程確認してからお申込みくださいね。

私自身も、
コーヒーセミナーでは、初心にかえって、自分自身が受講したときの「わくわく感」を持てるようなセミナーをやっていきたいと改めて思う次第です。


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http://www.hagukumuhito.net/news/?mode=detail&article=334



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