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【メキシコ滞在記/2018年4月】アロスコンレチェのように甘く 

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杉山世子の【メキシコ滞在記】

2018/04/30

【メキシコ滞在記/2018年4月】アロスコンレチェのように甘く

2018年4月27日より5月8日まではメキシコ滞在記でお楽しみください。

今回が11度目のメキシコ訪問になる。甲子園の出場回数で言ったら、十分な強豪校ではないか!

昨年は、自社単独での初の輸入ということもあり、メキシコ訪問も、バリバリ気構えていたし、それ以前は、組合の皆さんとのコミュニケーションに不安を感じていたこともあり、渡墨自体が憂鬱だったこともあった。
けれど、今、こうして積み重ねた年月や多少の経験によって、随分と気楽な気持ちで日本を発った。

なんでそんなことができないの?というくらいにズボラなところがあり、今回も薄々気が付いてはいたのだが、メキシコシティまでのチケットしか予約していなかった。産地のチアパス州までは、メキシコシティからさらに飛行機を乗り継がなければならないというのに。
(ほら、急にメキシコシティの知人に会いたくなるとか、どこかに寄りたくなる、とかあるでしょ?)

メキシコ到着は金曜日の夜。マヤビニック組合とのアポイントメントは週明けの月曜日。日程的には余裕があるのだが、気忙しない旅は、良い成果を生まないような気がして、ひとまずチアパスを目指そうと、ようやく乗り継ぎ地のサンフランシスコで【MEX-TGZ(メキシコシティからトゥクストラグティエレス)】行きの飛行機のスケジュールを調べたのだけれど、タイミングのよい便が見当たらない。かといって、メキシコシティで宿泊するホテルを探すほどのテンションもないわけで、うやむやのままメキシコシティに到着し、長い入国審査を待つ列を抜けると、私は遠い記憶をたどって、メキシコシティ最大のバスターミナルへと向かっていた。

メキシコシティから目的地のサンクリストバルまでバスで14時間超。
もうあれほど長距離バスは乗らないと決めていたのに、日本から引きずってきた気怠さを拭えず、一刻も早くバスの中で眠りたかった。


出発前、私は日々の生活に疲れていた。珍しいくらいに。
今回、無責任にも5月10日までお休みをとってしまうことになり、きっとこうしている今も、いろいろなところに迷惑をかけているような気がしているのだが、正直私は少しほっとしていた。メキシコ出張という名のescape。またはevacuation。

(もう二度とバスには乗らない、と再び誓うことになるのだが)14時間以上のバスの旅を経て、こちらは辛うじて予約していた宿にチェックインすると、私はふたたび眠りに堕ちた。そして夜中に目を覚ますと、そこから朝の10時まで一睡もできないまま、ベッドの中で右を向いたり、左を向いたりしながら、過ごしていた。
明け方、朝ご飯を食べるために体を起こし、屋台へと向かう。
サンクリストバルでの常食、タマレスとアロスコンレチェ(米を牛乳で煮た甘いお粥)を頼むと、病人の回復食のように、アロスコンレチェの甘さが胃に染み入ってきた。

その後も私はしばらく微睡み、ようやく再びの眠りに堕ちたのだが、それも長くは続かず、目が覚めると同時に、出張直後に「元栓」から抜いてしまっていたスイッチをONにして、カバンを担いで日曜日のサンクリストバルの街へと出かけた。

大切な業務もあるけれど、それも含めて、楽しいだけの旅をしたい。今朝、アロスコンレチェをおかわりしたように、たっぷりと自分を甘やかそうと思う。自分を甘やかすという実験だ。

朝の散歩道

宿から朝ご飯を食べに近所の屋台へ。行きの飛行機でリメンバーミーを見たせいか、あらためてサンクリストバルの街並みに惚れこんでしまった。でも私にとって、この景色は、あまり現実的ではなく、いつまでも街と距離感をおぼえる。何度も来ているのに、知らない街のように。

タマレスとアロスコンレチェで朝ご飯

結局、高価なメキシコ料理よりも、これが一番おいしいと思っている。アロスコンレチェは、日本で同じものがあっても、口にしないと思うけれど、こちらに来ると、何杯も飲んでしまうから、メキシコ滞在中は、血糖値が暴れているのではないだろうか。