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第4話「<回顧録>焙煎(ロースト)香に導かれて」 

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杉山世子の【メキシコ滞在記】

2013/06/05

第4話「<回顧録>焙煎(ロースト)香に導かれて」

旧ブログからの転載です。

 第4話「<回顧録>焙煎(ロースト)香に導かれて」

マヤビニックカフェテリアをカルメン寺院方向から撮影

ようやくメキシコシティを経ったのが午前10時45分。

州都トゥクストラ・グティエレスに入り、そこからさらにサンクリストバルまで、タクシーを利用する。
車で1時間ちょっとの道のりを600ペソ(約5,000円)。
空港からサンクリまでの道のりは、幹線道路で道もよく、ストレスはない。しかしさすがに乗り物疲れがあってか、景色らしい景色も覚えていない。

コロニアル調で統一感のあるサンクリストバルの町に入ると、ああ、またこの場所に来ることができたんだと、ようやく安堵感に包まれた。とはいえ、宿泊先も決めていなかったのだが・・・。

サンクリは観光地なので、まあどこかは空いているだろうということで、数軒歩いて、宿を決めた。
1泊200ペソ(約1800円)で、wi-hiが使えて、熱いお湯にTV付き。
申し分のない部屋で、この旅でもっともコストパフォーマンスの良かった部屋だった。

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なんだかんだで夕方すぎにチェックインをしたので、少し休憩してから、組合直営のマヤビニックカフェテリアへ向かう頃には日が随分と傾いていた。
歩いて5分もしないところにカフェテリアがあったのだが、1年間のカフェテリアの変化(これはもちろん良い意味での)を聞いていたので、期待で胸がふくらみ、ドキドキしながら歩いていった。

ふと、気付いたのだが、カルメン教会のところまで来ると、焙煎(ロースト)香がただよってきた。
我々日本人は米を主食とし、彼らメキシコ人はトウモロコシでできたトルティージャを食べる。
日本の商店街や民家に漂う香りは、揚げ物のにおい、甘いしょうゆだれのにおい、味噌や麹のにおい。
メキシコで、日本と共通の香りに出合うことはほとんどないのだが、唯一、自分のよく知っている香りと出合ったときに、私は
「ああコーヒーで世界がつながっているんだな」
と強く実感した。

その焙煎(ロースト)香は、我々が同じひとつの豆を扱っているのだということを強烈に思わせるものだった。

香りにつられて店内に入ると、そこにはバリスタ兼ロースターのフェルミンの明るい表情が見えた。