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産地ツアーを終えて・・・決意 (2012年/ 完) 

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杉山世子のメキシコ滞在記

2012/02/15

産地ツアーを終えて・・・決意 (2012年/ 完)

旧ブログからの転載です。

 産地ツアーを終えて・・・決意 (2012年/ 完)

同時期に訪ねたハルテナンゴでの1枚

ロスの空港で羽田行きの飛行機を待っている間に書いたものです。
なんか心のままに書いてしまいました。
そしてフェイスブックにそのまま流したものを転記します。
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2週間の長いようで短い「旅」が終わろうとしています。

今回は、マヤビニックをはじめ、メキシコの最南端、チアパス州にある3つのコーヒー組合・団体を訪ねました。いずれも学生時代から関わっている慶應大学FTPの支援先となります。

コーヒーの畑は基本的に各家庭が収穫・管理しているということもあり、マヤビニックの理事長の畑とそこに続いている畑を覗いたまででした。それは先にレポートした通り、コーヒーの畑というよりはコーヒーの森で、想像以上に恵まれた栽培環境であることがわかりました。

一連のレポートをフェイスブックで見てくれた友人が、
「本当にコーヒー屋さんになったんだね!」
という言葉を添えて、激励のメッセージをくれました。
たしかに、どこから見ても、私は「コーヒー屋」なのかもしれません。
それなのに、
「そういえば、そうだね・・・。」
と少し言葉を濁してしまうのはなぜでしょう。

たしかにコーヒーを売っている。
そして扱っているコーヒーへのこだわりもある。
でも私が売っているものは本当にコーヒーだけなのかなと思っています。
そしてそれが本当に、私がしたかったことなのだろうか、と。

すると、時を同じくして、別の方から、こんな私のもやもやしたものを、吹き消してくれる温かいお手紙をいただきました。
「コーヒーを通じて多くの人とつながることができますように。手と手をとって世界をつなぐ人に・・・」
ああ、なんかこういう感じになれたらいいな。

コーヒーが栽培される地域は「コーヒーベルト」と呼ばれる、赤道をはさみ北緯25度・南緯25度の間に限られています。そしてその中の多くの国が経済的には発展途上にあるとされています。もう少し砕けた言い方をすれば、「協力隊が派遣されるような国」がコーヒーの産地である場合が多い、ということです。だから私は、カップオブエクセレンスに入賞するような「スペシャリティコーヒー」だけを扱う、という商売は考えていません。
私はコーヒーに「格」を求めるのではなく、コーヒーが「生活の糧」であり、「生きる術」として生産されているものの中にある「ワイルドな美味しさ」であったり、「未知の可能性」を導き出したいと思っています。
だからといって「なんでもあり」というわけでは勿論なく、実際、今回の訪問で確認しましたが、品質が悪いと、組合に買い取ってさえもらえないこともありますし、輸入する際には、その中での一等品を仕入れさせていただくことになります。

日本のマーケットではあまり知られていないものを扱える、というのも、密かな喜びです。「格」のついていないコーヒーを求めて、車で悪路を何時間も走らせる、ということを通常はしないからです。


ここまでいろいろと書き連ねましたが、お客様に私の一方的な価値観を押し付けるつもりはありません。何よりも「このコーヒー、美味しいね」と言っていただけることこそが売り手の喜びだからです。その前提は崩すことなく、その上に、美味しいコーヒーをつくる土壌であり、人、その人たちの文化的背景があって、そのすべてが「美味しいコーヒーをつくっている」と皆さんにお伝えすることこそが、私の「コーヒー屋」としての使命というか、役目かと思います。

ロス空港にて。
明日からまたコーヒー屋としての戦いの日々が始まります。