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生産者でもある高橋さんが考える「フェアトレード」 

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当社では少量から、フェアトレード及び無農薬栽培された
コーヒー豆を卸売り価格にて販売させていただいております。

セイコ社長の【ガチ日記】

2015/09/19

生産者でもある高橋さんが考える「フェアトレード」 

「正直者がバカをみない!」取引

生産者でもある高橋さんが考える「フェアトレード」 

高校生がつくったペルードリップパックのデザイン

今日はこちらでも書きましたが、豆乃木のオンラインショップでも販売させていただいていますペルー・アチャマル村のコーヒー生産者でもある高橋さんを、フェアトレードの商品開発で携わっている駿河総合高校にお越しいただき、生徒さんの前でお話をしをしていただきました。私は、高橋さんにただ付き添っただけなのですが、本当に貴重なお話を聞くことができて、良かったです。

私も、そういえば、ペルーという国のこともよくわからないのが実際のところ。高橋さんによると、ペルーという国は、あらゆる砂漠から熱帯まで気候帯があり、さらに、この世に生息する動植物の多くがペルーに存在することを聞き、冒頭から、その魅力が伝わってきました。

私が特に印象に残っているお話しは、生産者の立場でもある高橋さんが、どのようにフェアトレードを捉えているか、という点です。
高橋さんにとってのフェアトレードは、
「正直者がバカをみないための取引」
だと言います。

高橋さんは、ペルー人の女性と結婚したことを機に、ペルーのコーヒー栽培に携わるようになるのですが、8年という月日をかけて、自らのコーヒーを日本に毎年安定的に販売する販路を得ています。

さらに、ここ数年、自らの足で、生産者を一軒一軒訪ね、200家族が登録する組合を作っています。これは本当にすごいことだと・・・。高橋さんは今も一軒一軒を訪ね、消費者が求めるクウォリティを生産者に伝えています。その道中はすべて歩き。2泊3日をかけて、山々を駆け回るそうです。まさに命をかけて、コーヒーを運んで来ている・・・。

ペルーでの高橋さんの大きな役割のひとつに、組合員である生産者さんからコーヒーの仕入れがあります。そこにも高橋さんの考え方があります。
まじめに、丁寧に質にこだわって栽培した人を評価し、価格に反映させる。手を抜いて、水準に満たないコーヒー豆に対しては、それなりに。強要はせずに、それは相手に任せるのだと言います。いずれにしても「正直者がバカをみないための取引」の仕組みを考えて、実践しているとのこと。

どこの国でも、天は自らを助けるものと助く。
フェアトレードは決してチャリティであってはならない、という高橋さんの主張は高校生にはどのように受け取ってもらえたでしょうか。

そしてもうひとつ、高橋さんが強調されていたことは、私が常々、思い続けている点と重なる部分がありました。それは、「継続することは信頼の証」ということです。
私も、取材などで必ず聞かれる質問があります。それは「これから豆乃木でチャレンジしたいことはなんですか」ということです。チャレンジしたいこと、の中には「新しくチャレンジしたいこと」というニュアンスが含まれているように感じますが、私はいつも、「毎年毎年取引を重ねること」と繰り返し伝えています。
これは決して現状維持という意味ではありません。毎年毎年取引を重ねるためには、新しい施策が必要になることは多々あります。なぜならば、コーヒーを取り巻く環境は日々変化するからです。喫茶店需要が多かった30年前から比べると、現在では家でコーヒーを飲む人が増えている。さらに100円でコンビニコーヒーが飲める中で、スタバで1杯千円を超えるコーヒーが出てくる、などです。
そのような変わりゆく市場の中で、毎年取引を重ねていくことは、フェアトレードの勉強をしているだけではわからなかったことです。
今年17トン輸入できたら、翌年は25トン、その次は30トン・・・と取引を増やす。お客様のニーズによっては、ひとつの産地だけでは、カバーできなくなることもあるでしょう。そのときに、豆乃木がつながりたいと願う「人たち」から、新たにコーヒーを購入することもでてくるはずです。今度は、その人たちとも、10年20年と続けられる関係を「企業」として作って行くことが次のステージではとても重要になるはずです。

正直者がバカをみないための取引。

私も「正直者」に徹して、産地にも、お客様にも、そして企業としても持続可能な魅力あるコーヒーを届けたいと改めて感じる、そんな時間でした。

高橋さん、貴重な時間をありがとうございます。そして、その後、ふたりでイワシ定食をいただきながらのレクチャーも、とても勉強になりました。よし、がんばろう!と勇気をもらった一日でした。

 
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10月8日(木) 入門編「自分好みのコーヒーの淹れ方」 in 朝日カルチャーセンター新宿

日時
2015年10月8日(木) 14:00-15:30(終了後、1時間半~2時間程度、コーヒー販売会もやっています)

受講費
朝日カルチャーセミナーの会員様 3,240円
一般 3,888円

内容

・産地によるコーヒーの飲み比べ
・基本的な抽出器具の使い方(数種類の器具をご用意しています)

持ち物
お持ちの方は、ご家庭で使用しているコーヒー抽出器具(ドリッパー等)

お申込み方法
下記リンクよりお申込みください。
https://www.asahiculture.jp/shinjuku/course/87c28d91-bf25-564a-cc02-559dee32335d


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